• みうらじゅん
  • アーティストレビュー
  • 大仏に、奥村チヨに、ゴジラに、チャールズ・ブロンソン、いやげもの……天才的な嗅覚をもつ元祖マイ・ブーマーにして、世界屈指のボブ・ディラン・マニア。アーンド、本業は『アイデン&ティティ』や『マリッジ』など歴史的名作を生み出した漫画家、みうらじゅん。ミュージシャンとしてもイカす。言わずもがなの大島渚、女装軍団バギナーズ、田口トモロヲとのブロンソンズ、いとうせいこうとタッグを組んだロックンロール・スライダース……とフォローするのが大変。そんな四半世紀にわたる、彼の音楽活動がギュッと凝縮されたベスト盤が99年にリリースされた。その名も『青春ノイローゼ ―みうらじゅん1974〜1999―』。先述の数多くのユニットとソロ・ナンバーで構成された本作は、みうらじゅんの軌跡を知る上で格好のテキストとなりえよう。氏が愛してやまないローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、ザ・バンドといったロック・スターへのオマージュあふれるナンバーから、若気の至りとしか言いようのないフォーク・ソングまで、猛烈にリアルな彼を満喫できる。――“(自慰行為的)エロ&イイ味&ロッケンロール”な青春ノイローゼ患者みうらじゅん、心からリスペクトしたい存在だ。