• 船村徹
  • アーティストレビュー
  • これまでに世に送り出した作品4500曲。北島三郎をして「職人の名人芸。左甚五郎に匹敵する」と言わしめる歌謡界の重鎮中の重鎮、また芸能界の御意見番としても名高い作曲家、船村徹。戦後初のミリオン・セラー「王将」を筆頭に、「東京だよおっ母さん」「兄弟舟」「矢切りの渡し」……と、船村が生み出した名曲の数々を聴いたことのない人はいないだろう。歌い手には難しいとされる数学的なメロディだが、今となっては老若男女の遺伝子レベルにまで浸透し、ある意味、日本人の心の故郷といえるかもしれない。そして、大作曲家になろうとも演歌巡礼と称し、全国各地のスーパーの店頭やスナック、公民館などを訪れて自分の作品をギターで弾き語る旅を続け、常に大衆の視点を忘れない。01年には作曲生活50周年を記念し、ビートたけしの詞に曲をつけ、自らが歌う「追憶」を発表。哀愁の旋律を燻し銀の歌声で聴かせる。