• Yogee New Waves、大盛況のワンマンライヴでメジャーデビューを発表


Yogee New Waves、大盛況のワンマンライヴでメジャーデビューを発表

12月1日@恵比寿LIQUID ROOM
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    2017年5月に2ndアルバム『WAVES』をリリース、同作品を引っ提げた全国ツアー『RIDE ON WAVES TOUR』(全8公演)を開催し全公演SOLD OUT。その後も『FUJI ROCK FES'17』、『ROCK IN JAPAN2017』、『WILD BUNCH FEST. 2017』、『SWEET LOVE SHOWER 2017』、朝霧JAMなど多くの大型フェスに出演し、話題をさらったYogee New Waves。8月に発表となった第10回CDショップ大賞にも同作品がノミネートされ、ますます注目を集める彼らが東京・恵比寿LIQUIDROOMにてワンマンライヴを開催し、アンコールでは2018年春にビクターエンタテインメント“Colourful Records”よりメジャーデビューすることを発表した。

    12月1日 at 恵比寿LIQUID ROOM ライヴレポート

    幾つもの夢のような夜を越えて、人生は音楽は続いていく。2017年12月1日、恵比寿LIQUID ROOMで行なわれたYogee New Wavesの『Dreamin' Night Tour』東京公演は、そんなロマンティシズムに恥ずかしげもなく浸りたくなるほど美しく完璧なものだった。フロアを埋め尽くしたオーディエンスのほとんどは10?20代の若者達。爆発しそうなエネルギーに充ちた彼らが求めていたのは音楽が齎す熱狂であり、狂騒であり、頭が真っ白になるような陶酔だった。はち切れんばかりの期待を裏切るように(あるいは、それに応えるように)、Yogee New Wavesは熱っぽい幻想の夜と甘やかな祈りの朝を楽曲毎に行きつ戻りつしながら、この長い旅路を噛みしめるようにじっくりと音楽を立ち上げていった。

    ビクター・Colourful Recordsからメジャーデビューするというビッグ・ニュースもさることながらこの日、オーディエンスを何よりも驚かせワクワクさせたのはYogeesのバンドとしての成長だったのではないだろうか。2017年はかれらが4人組のフル・バンドとして本格的に再始動した年だった(新体制としては2016年秋頃から動き出していたとのこと)。1月に竹村郁哉(Gu)と上野恒星(Ba)がバンドに正式加入。5月にはセカンド・アルバム『WAVES』をリリースし、全国ツアーを敢行。イベントや夏フェスにも数多く出演した。プライベートで一緒に旅行に行くほど仲の良いメンバー達。チームワークは抜群で、幾度となくライヴ会場でバンド・マジックを見せつけてきた。“Yogeesのあたらしい季節がやってきた”と、嬉しく思ったファンも少なくなかったはずだ。

    何もかもが新鮮でまっさらな夏を経て、実りの秋を迎えたYogee New Waves。SPECIAL OTHERS、OGRE YOU ASSHOLE、天才バンド、YOUR SONG IS GOOD、CHAI、PAELLAS、思い出野郎Aチーム、yahyelら新旧の実力派・盟友と対峙した本ツアーではゲスト・バンドの素晴らしい演奏に呼応するように、Yogeesもリスナーの期待と想像をはるかに超えるライヴを見せた。例えば、1stアルバム『PARAISO』収録のメロウかつダビーな楽曲「Hello Ethiopia」でライヴをスタートすることができるようになったのも、とても大きな彼らの進化の一つだろう。なんでもない日常を色鮮やかにしてしまう運命の恋のような深い陶酔と、世界の真理に触れてしまったかのような強い覚醒??その二つの異なる感覚を絶妙なバランスで提示した本公演のセットリストは彼らの現時点でのベストだったといっても過言ではない。あるいは、タイトになった演奏とアレンジ。夏フェス以降、サウンド・エンジニアやスタッフの力を借りながらこれまでとは異なる深化したバンド・サウンドを構築することに時間をかけてきたという4人。「Understand」や「World Is Mine」のように性急なロックンロールでも決してノリだけで押し切るのではなくキメをはっきりとさせ、グルーヴをフロアにじわじわと浸透させる演奏でオーディエンスをしっかりと踊らせていた。

    プレスリーよろしく腰を振りギターをかき鳴らす、ロックスター・角舘健吾(Vo)の帰還も眩しかった。「CAMP」で一番を丸ごとギター一本で堂々と歌い上げた姿にはフランク・シナトラ的な後光が差しているようにさえ見えた。このツアーでグラマラスかつ扇情的なパフォーマンスを再び彼が開放できるようになったのは、メンバーそれぞれの存在感が増したことも関係があるはずだ。粕谷哲司(Dr)の歌うようなドラムプレイ、竹村の扇情的でツボを突くような心地よいギター・ソロ、思わず体を動かさずにはいられない上野のベースのグルーヴ……メンバーそれぞれがオーディエンスから熱狂的なアプローズを受ける様子を角舘は満足そうに見ていた。

    アンコールではYogee New Wavesの名を世に知らしめた新世代シティ・ポップのアンセム「Climax Night」のMVで着用していたトリコロールカラーのブルゾンを着て登場した角舘。「初心を忘れないために」と彼は言っていたが、それは決して今のまま変わらずにいたいという願いではないだろう。この日、披露された新曲群の鮮烈なまでの瑞々しさは日本のポピュラー・ミュージックの風景を一変させてしまうような変化の予兆を孕んでいた。2ndアルバム『WAVES』のモードを引き継ぎながらより強力なキャッチーさを持ったミドルテンポのポップス、「Climax Night」の続編的な立ち位置といおうか都会のキラキラと光る海が見えてくるようなアーバンでアダルトなソウル、《花束をあげよう》というキラーフレーズが心に染み入る“愛”に溢れた疾走感のあるロックンロール??。メジャー・デビューという選択がYogee New Wavesにとっても、そしてぼくたちリスナーにとっても必然であったことを証明するかのような、そんな輝かしい未来を予感させる三曲だった。

    彼らがどこに向かおうとしているのか、何をなそうというのか僕らは知らない、知りようもない。おそらく彼ら自身にも茫洋としたものとして見えているのではないだろうか。ただ、Yogee New Wavesの音楽は今ここにあって確かに一人ひとりの心の奥底を震わせながら、僕らの暮らす世界と共振している。「忘れんなよ」と、角舘健吾はそう言い残してステージから去った。こんな夜のことを忘れることなんてできやしない。Yogee New Wavesから手渡された胸いっぱいの愛を抱えて、僕らは都会の片隅で今日を生きている。これから先、幾つも、幾つも、夢のような夜を共に越えていこう。人生は続いていく、そして、音楽はずっと続いていくのだから。

    ライター:小田部仁
    撮影:古溪一道

    【セットリスト】
    01. Hello Ethiopia
    02. Megumi no Amen
    03. Ride on Wave
    04. Fantasic Show
    05. 新曲
    06. C.A.M.P.
    07. Understand
    08. World is Mine
    09. Like Sixteen Candles
    10. SAYONARAMATA
    11. Climax Night
    12. 新曲
    13. How do you Feel?
    en.
    01. 新曲
    02. Good Bye
    03. Dreamin'Boy

    【ライヴ情報】

    ■『COUNTDOWN JAPAN 17/18』
    12月30日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場1〜11ホール、イベントホール

    ■『ORIGINAL LOVE presents 「Love Jam vol.3」』
    2018年1月21日(日) 東京・Zepp DiverCity
    open 16:00/start 17:00