• 雪降る夜にしっくり聴きたい洋楽5曲


雪降る夜にしっくり聴きたい洋楽5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲
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    大晦日にちらりと雪が舞い散った地域も見られましたが、今シーズンの関東平野エリアではまだ雪らしい雪は降っていません。気象庁予報部発表(1月20日10時55分)によると、今週は北日本から西日本にかけての日本海側及び太平洋側で曇りや雪または雨の降る日が多く、日本海側では23日頃からは冬型の気圧配置が強まり、大雪や大荒れとなるおそれがあるとのこと。そこで今回は「雪降る夜にしっくり聴きたい洋楽5曲」をご紹介します。

    「Fifteen Feet of Pure White Snow」(’01)/Nick Cave and the Bad Seeds

    雪と言えば、美しいピアノの旋律が冷たい雪を連想させるニック・ケイヴ率いるニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズの「Fifteen Feet of Pure White Snow」は外せない。淡々と歌詞を追うと、15フィート(約4.5メートル)の雪が積もる空の下、最後は息苦しくなるほど緊迫感のある世界が浮かび上がり、まるで小説を読んでいるかのようにゾクゾクする感覚を得る。また、どんなに心凍えるようなことがあっても自愛を忘れずに自分で自分を守らなきゃと思わせてくれる雪の日にぴったりな一曲。カザフスタン共産党中央委員会が以前使用していたビル内で撮影されたMVは、踊る民衆の中にパルプのジャーヴィス・コッカーのダンス姿も見られるシュールな作品なので要必見。

    「A Hazy Shade of Winter」(’68) /Simon & Garfunkel

    冬の洋楽と言えば、やはりこの曲! イントロの軽快なリズムを刻むタンバリンと《タイム、タイム、タイム》という始まりが印象的なサイモン&ガーファンクルの広く知られた名曲「A Hazy Shade of Winter」(邦題は「冬の散歩道」)。もう20年以上も前になるけれど、1994年には日本でもドラマ『人間・失格?たとえばぼくが死んだら』の挿入歌として使用されたので記憶されている人も多いことだろう。彼らの最高傑作としてファンや批評家から評価されることも多いこの作品は、過去の自分がどのように、そして何に時間を費やしたのか、そしてその時の長さを枯れて茶色くなった落ち葉の上に積もり溶け残った雪を見て振り返る主人公の心理がリアルに描かれている。

    「California Dreamin'」(’65) /The Mamas & The Papas

    日本でも世代によってはお馴染みのママス&パパス。60年代アメリカの象徴的な存在である彼らの代表曲がこの「California Dreamin'」(邦題は「夢のカリフォルニア」)。“こんなに寒い日には暖かなカリフォルニアを夢見る”という歌詞にあるように、寒冷地に身を置く者が、避寒のため暖地を思い焦がれる様子が描かれた、先ほどのサイモン&ガーファンクル作品同様に冬によく聴かれる楽曲のひとつである。この曲が世に出たことでいきなり全米4位を獲得し、瞬く間にスターダムへとのし上がっていった名も無きヒッピーだった4人のシンデレラストーリーは、フラワームーブメントのシンボリックな出来事だった。シーアのカバーも一聴の価値あり。

    「Another Dumb Blonde」(’00) /Hoku

    アメリカのコメディー映画『Snow Day』のサウンドトラックに起用されたことで知れ渡ったのは、ホクの「Another Dumb Blonde」。ブロックバスター・エンタテインメント・アワードのフェイバリット・ソング・フロム・ア・ムービー部門で第1位を記録するなど、当時のティーンたちから支持され大注目を集めた一曲である。同世代のブリトニーやアギレラのようなセクシーさを押し出すことはせず、MVも常夏のビーチと冬の雪山での過去のメモリーが交互に、そして健全に差し込まれたストーリー仕立て。ハワイで“Hoku”とは“星”を意味するハワイ・オワフ島生まれの彼女は、2017年12月に約8年の沈黙を破り、新たな音源とともに2018年にカムバックすることをアナウンスしているのも楽しみだ。

    「Snow (Hey Oh)」(’06) /Red Hot Chili Peppers

    我らがレッチリの9作目として2006年にリリースされたスタジオアルバム『Stadium Arcadium』に収録された「Snow (Hey Oh)」。アルバムからの3rdシングルであるこの曲は、日本映画『デスノート the Last name』の主題歌に起用されたので耳馴染みのある人も多いことだろう。レッチリならではと言えるギターコード進行が印象的で、自己内面と向き合う必要性を説く歌詞が奥深いのが魅力で、ある意見では雪のように白いという表現からコカイン中毒からの離脱を歌ったものとされるなどさまざまな解釈がなされている。外に出られない雪の日には、家に籠もって孤独になってこうした楽曲を聴きながら、自分の心の内側をじっくりと見つめ直すのもまたひとつの過ごし方かもしれない。

    TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ